いよいよ 秋!!!
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく云ったものです。
あまりのクソ暑さにうんざりした夏もヤット去ってくれました。
暦のうえだけでなく、漸く秋ですね。
今回はチョット番外編で?
どんぐりころころ どんぐりこ
「秋」の語源
秋の空が「あきらか(清明)」である様子から、草木が「あか(紅)」に染まる頃だから、収穫が「あきみちる(飽き満ちる)」頃であるため、などなど色々な説があるようです。
「秋」とは
現在使われている新暦(太陽暦)による四季区分では、9月から11月までを秋とします。しかし、どーも風雅に欠けて味気ない感じです。
旧暦(太陰太陽暦)では二十四節気のうち、「立秋」から「立冬」の前日までを秋としています。スパッと月で切れば、7月から9月までが「秋」ということなります。
二十四節気というのは一年を24に区分して、それぞれの季節的特徴を言葉で表したものです。「立秋・処暑」は初秋、「白露・秋分」は仲秋、「寒露・霜降」は晩秋にあたります。
彼岸花は畦道で多く見ます。これは有毒であるため、獸害を避ける目的で畦に植えられたとも。
そして、昔は根(鱗茎)を救荒植物として利用したこともある。食べ方は、煮たうえ川水に晒し毒抜きをして、餅にして食べたようだ。
この餅について、民俗学者の宮本常一さんが『忘れられた日本人』(日本全国の民間伝承を調査したもの)に、愛媛県の老人からの聞き書きとして次のように書いています。
「少し食べるには悪くもないが毎日たべると、決して有難い食べものではありません。」
「ある男が山へ木挽きに行って、べんとうのシライモチ(彼岸花の根から作った餅)を食べたがいかにもうまくない、最後の一つを切り株の上にのせておいて帰りました。一年ほどたって行ってみると、モチはそのまま切り株の上に白くさらされたまま残っていたと申します。」
これは、きっと相当ひどい不味さに、山の獣ですら敬遠するような代物だったというのでしょう。
おしまいに秋の?都々逸を、
・あついあついと云われた仲も 三月せぬ間に秋がくる
・色はよけれど深山の紅葉 あきという字が気にかかる
野暮で余計な注釈でごめんなさい。はじめの「秋」、次の「あき」、何れも「飽き」と懸けているわけですね。
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