梅と鶯
今頃は、「春に三日の晴れなし」といわれ、寒暖の差も激しく「春一番」といわれる南よりの強風で大荒れになることもある時期です。関西地方では、梅が咲き、次いで桃が、そしてすぐ後を追って桜が咲きます。
梅は霜が降りても平気な非常に強い木で、枝を切るとより強く成長するようです。古木の曲がりくねった幹から真っ直ぐに延びた若枝に、凛と咲く花には清々しさを感じます。
片や桜は切っては駄目で、「桜伐る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と云われるようです。
奈良時代には、花といえば梅、花見は梅見をいったようで、「万葉集」には梅を詠んだ歌は120首で、桜の40首を大きく上回るそうです。ちなみに、一番多いのは萩の141首だそうです。
春告鳥(はるつげどり)といわれる鶯は梅とセットが似合います。けれども、どうも鶯の美しい鳴き声は梅の満開よりも遅れるように思います。
日記を見返すと、初音を聞いたのは昨年は3月19日、一昨年は23日でした。実際はもう少し早かったのかも知れませんが気付いたのはその頃でした。
ところで、絵などで見る梅に止まる黄緑色の綺麗な鳥は、「鶯」ではなく「めじろ」だそうです。
めじろは鮮やかな黄緑色で目の周りに白い縁取りがあり、花の蜜を吸うそうです。
それに対して、鶯の色は少し緑がかった褐色で、樹についた虫を食べるようです。
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