春の妖精(カタクリ)
カタクリの花は早春の落葉広葉樹林の林床に群れて咲きます。
可憐な花ですが咲いているのは束の間と云った感じで、ヨーロッパでは、Spring ephemeral(春の儚い命)と呼んでいます。
昔はこの花の球根から片栗粉を採っていたが、今ではジャガイモの澱粉から作られる。
カタクリの種子の先にはエライオソームという、蟻の好む芳香性の物質が付いているということです。これには脂肪酸・アミノ酸・糖が含まれており、蟻はそれに惹かれて種子を巣に持ち帰ります。
ところが、蟻はエライオソーム以外は利用せずに種は捨ててしまうため、種は運ばれていった先で発芽します。このような植物を「蟻散布植物」と呼ぶそうです。(スミレの種子もこの物質を付ける)
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