装束司って何?
「装束司」という語を『広辞苑』で引くと、「古代、行幸・大嘗会(だいじょうえ)・御禊(ごけい)、大葬などの際、臨時に設けて装飾・設営をつかさどった職。」なのだそうです。
そしてその後、代々、装束のことをつかさどった次のような諸家があるということです。
「衣紋道(えもんどう)」の祖と言われるのが三条天皇の孫である源有仁で、その没後に大炊御門経宗と徳大寺実能に伝えられた。しかし、大炊御門家の衣紋の技は高倉家に移り、徳大寺家は三代目が山科家の始祖となった。
こうして現代に伝わるのが衣紋道の2つの流派で、「高倉流」と「山科流」なのだそうです。
装束司の仕事は、衣装の布の調達にはじまって、仕立て、衣紋と云われる着付けに至るまでを手がけており、そのすべてが有職故実の伝統である形と技法に則っているそうです。
写真の黒田装束店は高倉流の流れを受け継いでいるとか。
なお、昨年に皇居正殿松の間で行なわれた現天皇の即位式「即位礼正殿の儀」においても、装束司が衣装や着付け、儀式の設営を担ったようです。
そのほか、装束司が手がける仕事では、京都の三大祭である葵祭・祇園祭・時代祭といった伝統行事などで、各時代の衣装をとおして目にすることができます。
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