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2023年1月

2023年1月27日 (金)

善導寺の三尊石仏

 善道寺は木屋町通の北端にあたる東生洲町、二条通に南面してあります。
 宇治の黄檗山大本山萬福寺や、伏見の石峰寺(伊藤若冲ゆかりのお寺)・鞍馬口の閑臥庵、長崎の崇福寺など黄檗宗寺院の楼門は竜宮造(竜宮門)になっています。
 ところが、この善道寺は浄土宗知恩院派の寺院なのですが、その山門は珍しく中国風です。

善導寺の山門

Photo_20230127092501
 本堂に向かって左手の前庭一隅に「三尊石仏」はあります。高さは1m足らずの自然石(砂岩)で、扁平にした前面に三尊を半肉彫にした立体感のある石仏です。
Jpg_20230127093201
 三尊のうち中央の大きい一尊は釈迦如来立像で、インドから中国に伝え、中国から日本に伝わってきた、いわゆる三国伝来の釈迦像として信仰されてきた嵯峨清凉寺本尊の釈迦如来立像(国宝)を模している。
 釈迦如来像は右手を上げ、左手を下げた与願印(施願印・施与印とも)で、衣文(えもん)は流れるように美しい襞の流水文衣文(りゅうすいぶんえもん)となっている。

 右の脇侍、普通は普賢菩薩像ですがこの石仏は弥勒菩薩像と思われ、中央の釈迦如来立像と同じような姿勢をとっている。このように脇侍として弥勒仏を配するのは珍しい例だという。
 左の脇侍は五髻(ごきつ)文殊菩薩像で、頭は五つの円いマゲを結び、右手に宝剣、左手には梵篋(経典の入った小箱)を持っている。

 石仏の右端部分には、鎌倉時代中期にあたる「弘安元年」(1278年)の刻銘があり、半肉彫に彫られた石仏は厚肉彫とはまた違った趣があって、全体に稚気のある可憐な像で、絵画的な華麗さを出すのに成功していると評される。




2023年1月13日 (金)

春の兆し

 遅まきながら
明けましておめでとうございます
皆様にとって平穏で幸多い年でありますよう!
今年も当ブログをよろしくお願いします。

 元旦の酒はあっぱれこがね色  岸本水府
 顔中をクシャクシャにして「この味や!」  露の五郎
 七日正月も過ぎて、呑むのは晩酌だけの日々に戻ってしまいました。(残念!)

Photo_20230112163701

 まだ、七草粥を食べてから数日というのに、穏やかで風も無く「春めく」という言葉が合うような日でした。
 ウォーキング中に、人家の庭先で早くも蝋梅(ロウバイ)が咲き始めているのに気がつきました。蝋梅は普通、梅の花が咲く少し前頃に咲くのですが・・・。
 その蝋梅はほとんどがまだ蕾のままで、咲いているのはごく僅かです。香りもまだほとんど分かりません。

 蝋梅は唐梅・南京梅ともいい、中国原産で日本に渡来したのは17世紀の初め、徳川時代のごく初期のことのようです。蝋梅という名の由縁は、芳香のある半透明の黄色の花が、蜜蝋に似ているからとことです。
 けれども、地味な花ですね



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