喫茶店いろいろ 1 ー純喫茶ー
かつて、若い人達の間では喫茶店のことを略して、また気取って「さてん(茶店)」という言い方がありました。昔の「ちゃみせ」「ちゃや」に相当するのでしょう。
その喫茶店、現在はチェーンの珈琲店が幅を利かせていますが、1970年代頃までは純喫茶をはじめとして、ジャズ喫茶・名曲喫茶・タンゴ喫茶・歌声喫茶・美人喫茶・同伴喫茶・和風喫茶などなど、いろんな喫茶店がありました。そして、今ではインターネットカフェ・メード喫茶・漫画喫茶などと言うのもあるようです。
そこで気の向くまま、また気ままにいくつかの喫茶店を取り上げてみたいと思います。
まず、今回は純喫茶です。
純喫茶
純喫茶は純粋に喫茶だけの店であって、メニューはコーヒーと紅茶・ジュースといったものが基本で、店によっては軽食・甘い物やフルーツを供しますがアルコール飲料は供しません。
純喫茶に限りませんがコーヒー豆やその淹れ方(抽出方法)へのこだわりには一家言あるオーナーが少なくありません。
ネルハンドドリップ・・・湯を落とす時間と温度を調節できる
ペーパーフィルター・・・ネルドリップの簡易なもの
サイフォン・・・抽出の過程が見ていて楽しく、あっさりした味わいの旨みが出る
ボイリング・・・挽きたての豆を鍋で炊き出して晒しで濾すスタイルのため、短時間で旨味を引き出すので味が安定する(ホテルやレストランが大人数にサーブするのに適している)
コーヒーアーン・・・これは営業用のドリップ式抽出器具で保温もできる
また、一般的ではないものにダッチコーヒー(水で抽出する)、ウインナーコーヒー(ホイップした生クリームを浮かせる)、アイリッシュコーヒー(ウイスキーを入れる)、ルシアンコーヒー(ココアを入れる)、ベネディクティンコーヒー(強いリキュールと交互に飲む)などもあります。
・・・、「コーヒー? 紅茶? ハーン!! そんな子供騙しみたいなモンを飲むくらいなら、まだビールの方がマシじゃ〜!!!」などと言う奴輩に純喫茶は向きません。そんな輩は不純な喫茶店?にでも行きなはれ。
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