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2023年8月11日 (金)

喫茶店いろいろ 2 ージャズ喫茶ー

Photo_20230805121401
ジャズ喫茶「ろくでなし」の出入り口
 ドアーに雑然と貼られたフライヤー、ちょっと気圧されそうな雰囲気ですね。
 この店は、京都でジャズ喫茶の草分け「しゃんくれーる」が閉店する10年前に開店したそうなので、店の歴史はかれこれ40有余年になるようです。

Photo_20230805121402
 トップの写真とは打って変わりますが・・・。
 かつて、京都のジャズ喫茶の草分けとされる「しゃんくれーる」 Champ Clair という店がありました。(1956年のオープンで1990年に閉店)
 当時、巷間言われた「思案に暮れる」が店名の謂われというのは俗説とのこと。
 河原町通荒神口の北東角にあって外壁は煉瓦色のタイルを貼った建物でした。1階はBGMにクラシックのレコードを流し、2階はモダンジャズをレコード演奏していました。
 この「しゃんくれ」の跡地、今ではコインパーキングになっています。

 1960年代には、モダンジャズの大物ミュージシャンが次々と来日していました。
 彼らが京都で公演をするときは、「しゃんくれ」の女性オーナーがアテンドをしていて、舞台にも上がって花束を贈呈していました。
 その頃、京都会館第1ホール(今のロームシアター京都メインホール)でおこなわれたモダンジャズのプレーヤー達の公演をよく聴きに行ったのを思い出します。
 マイルス・デイビス(tp)、キャノンボール・アダレイ(as)、チャーリー・パーカー(as)、ソニー・ロリンズ(ts)、セロニアス・モンク(p)、ホレス・シルバー(p)、アート・ブレイキー(ds)、マックス・ローチ(ds)、モダン・ジャズ・カルテット(combo)などでした。

 また、ニューヨーク在住の日本人ジャズピアニストで作曲家、穐吉敏子(秋吉敏子)が京都公演をおこなったときも行きました。彼女は、1999年に日本人でただ一人「国際ジャズ名誉の殿堂」入りを果たし、2007年にはジャズ界では最高の栄誉とされるアメリカ国立芸術基金の「NEAジャズ・マスター賞」を受賞しています。

 ところで、モダンジャズの歴史、これはチョット手に負えないくらい大きくて難しいテーマなのですが、無手っ法ながら大まかに眺めてみたいと思います。(細かい説明は抜きです)
 モダンジャズは、スイングジャズが衰退した1940年代初め頃に生まれたビ・バップに始まって、40年代末辺りからのクールジャズ、50年代のハードバップにファンキー(ソウル)、60年代はモードジャズがモダンジャズの主流となり、70年代になるとジャズを基調としつつロックやラテン音楽、クラシックなどのとのフュージョン(融合)へと変遷しています。




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