もみじ(紅葉・黄葉)
長〜い長い、そして暑い暑〜い夏もようやく終わって秋になりました。
日本の一年には春夏秋冬の「四季」があります。けれども、今年の夏はひどい暑さもさることながらその期間が大変長かった分、秋はアッという間に過ぎ去って冬がやってくるのかも知れません。これからの日本は春と秋がごく短い期間で終わって、夏と冬の「二季」になってしまうのでしょうか。
ところで、秋と言って頭に浮かぶ言葉には、秋深し・秋色・秋光・山粧う・紅葉前線・秋麗・錦繍・絢爛豪華などたくさんあります。
そして、多くの人が連想するのはやはり紅葉(もみじ)でしょうか。
万葉の昔から、「秋の紅葉」と「春の桜」は並んで自然美の代表的なものとされたようです。
葉の形がカエルの手にも見えることから「カエデ」と呼ばれる木の仲間で、カエデ科の木は世界に200種以上あって、日本にも30種ほどあるということです。
「紅葉・黄葉」を「もみじ」と読むのは、上代(奈良時代)に草木の葉が赤や黄色に色づくことを「もみち」といったことから来ているそうです。また、奈良時代には「黄葉」と書き、平安時代以降では「紅葉」と書くことが多いとか。
その「もみじ」の付く言葉、これもまたドッサリとあります。
いろいろな感情を誘われ、また雰囲気・気分をかもす言葉がなんと多いことでしょう。
「もみじ〇〇」のように、頭に紅葉がつく言葉
紅葉葵、紅葉苺、紅葉卸し、紅葉笠・紅葉傘、紅葉襲(もみじがさね)、紅葉唐松、紅葉狩、紅葉衣、紅葉月、紅葉鳥、紅葉賀(もみじのが)、紅葉の笠、紅葉の衣、紅葉の帳(もみじのとばり)、紅葉の錦、紅葉の橋、紅葉・黄葉(もみじば)、紅葉楓(もみじばふう)、紅葉袋、紅葉鮒、紅葉見、紅葉蓆、紅葉のような手、赤葉を散らす
「〇〇もみじ」のように、末尾に紅葉がつく言葉
紅紅葉、夕紅葉、銀杏黄葉(いちょうもみじ)、青紅葉、黄紅葉、柿紅葉、草紅葉、黄櫨紅葉(はじもみじ)、下紅葉、蔦紅葉、初紅葉、花紅葉、卯月の紅葉、心の紅葉、伊呂波楓(いろはもみじ)、山紅葉、桜紅葉
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