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2023年12月

2023年12月29日 (金)

暖簾いろいろ その40

象 彦
 中京区寺町通二条上ル
 漆器の製造・販売
 京漆器の老舗で、寛文元年(1661年)に象彦の前身である漆器道具商として象牙屋を創業。

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 朝廷から蒔絵司の称号を拝受した名匠・三代西村彦兵衛が、晩年に「白象と普賢菩薩」を描いた蒔絵額が洛中で評判となり、人々はこの額のことを象牙屋の「象」と彦兵衛の「彦」の二文字をとって「象彦の額」と呼んだのが店名「象彦」の由来と言う。
 ところで「象」という字、中国古代の殷の時代に亀甲や獣骨に小刀で刻まれた最古の漢字とされる甲骨文字では、象が後ろ脚で立ち上がった形を表す象形文字なのです。この暖簾の「象」「彦」の場合は、象形文字をデフォルメしたのではなく図案化しています。(なぜか脚が6本あります)


 「漆器」というのは、漆(ウルシ)の木から採れる樹液の特性である塗装・接着性を活かした工芸技術で、実用的にして装飾的に漆を施した器具・器物・道具を言います。
 「漆」の木はヒマラヤから東アジアの照葉樹林帯が原産とされ、樹皮に傷をつけて生漆を採る。この生漆に着色剤・油・乾燥剤を加えて製造した塗料。




2023年12月15日 (金)

暖簾いろいろ その39

白竹堂本店
 中京区麸屋町通六角上ル
 一般用、贈答用の京扇子を製造販売
 創業は享保3年(1718)で、屋号の「白竹堂」は近代日本画壇の巨匠といわれる富岡鉄斎から贈られたとか。

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扇と扇子
 「扇」は、必要なときにあおいで風を起こし、涼をとるための道具。
 現在では「扇」と「扇子」は同じ意味で使われていますが、「扇子」は元は中国での呼び名だそうです。
 扇は、木や竹またプラスチックなどを骨としてその一方に軸を通して要とし、その骨を広げて紙や布を張り折り畳めるようにしたもの。舞踊や儀式などでも用いる。
 扇の元の形は、木の薄い板(木簡)の端を糸で閉じ、そこを要として開閉できるようにした檜扇が元の形で、平安時代初期に考案されたとされ、のちになって紙の扇が考え出されたという。

団 扇
 団扇は竹やプラスチックの骨組みに和紙や布などを円形に貼ったもので、扇子と違って折り畳めないもの。奈良時代に中国から伝わって、宮廷や貴族に使用されたことが正倉院御物からうかがえるようです。

 なお、扇や団扇の特殊なものとして、中世までは戦さの指揮に武将が用いた軍扇、大相撲で行司が力士の立会いや勝負判定を指示するために用いる軍配があります。


2023年12月 1日 (金)

看板いろいろ その42

井六商店 
 下京区不明門通七条下ル
 茶葉販売
 看板の文字は明治時代から大正時代にかけて活躍した書家の小川寉斎によるとのこと。
 創業は文政元年(1818)とか

Photo_20231128115501

 ところで、ちょっと脱線・・・「お茶」絡みの話ですから、丸っ切り脱線というわけではありません。
 前回(23'11.17)の記事『もみじ(紅葉・黄葉)』を書くため広辞苑を眺めていると、次のような面白い記述に目が止まりました。

 もみじ【紅葉・黄葉】という語の意味についての説明の中に、次のような記述がありました。
 『茶を濃く味よく立てること。「紅葉(こうよう)」を「濃う好う」にかけたしゃれ。

 その出典として『醒睡笑』を上げて「お茶を ー にたてよ。… ただこうようにといふ事なり」を引いています。
お茶を、紅葉にいれる ⇨ 濃う好ういれる ⇨ 濃く味よくいれる、と洒落て言っているのですね。
 ちなみに、『醒睡笑』がどのような書物で、その著者がどんな人かを『日本大百科全書(ニッポニカ)』に当たってみました。

 「噺本(笑話本)。浄土宗の説教僧であった安楽庵策伝が、京都所司代板倉重宗の懇請によって編集したもの。1623年(元和9)に完成し、28年(寛永5)3月17日に重宗に進呈した。写本で伝わるもの(広本)には1000余の話を収め、それぞれ42項に分けられている。
 内容は、策伝が見聞した各地の逸話、僧界の内情、戦国武将の行状、民間説話、風俗や書物から得た説話を材料にした笑話が主であるが、経典の解釈や教訓・啓蒙的な咄も多い。
 咄の末尾に落ちをつける「落し噺」の型をもつものがほとんどであり、策伝自身がこれらを説教の高座で実演したために安楽庵策伝は後世「落語の祖」とたたえられた。
 この書は、説教僧としての策伝が、説教話材のメモを集成したものである。したがって、噺本(笑話本)ではあるが、説教本(仏書)の性格を持っている。」



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