暖簾いろいろ その39
白竹堂本店
中京区麸屋町通六角上ル
一般用、贈答用の京扇子を製造販売
創業は享保3年(1718)で、屋号の「白竹堂」は近代日本画壇の巨匠といわれる富岡鉄斎から贈られたとか。
扇と扇子
「扇」は、必要なときにあおいで風を起こし、涼をとるための道具。
現在では「扇」と「扇子」は同じ意味で使われていますが、「扇子」は元は中国での呼び名だそうです。
扇は、木や竹またプラスチックなどを骨としてその一方に軸を通して要とし、その骨を広げて紙や布を張り折り畳めるようにしたもの。舞踊や儀式などでも用いる。
扇の元の形は、木の薄い板(木簡)の端を糸で閉じ、そこを要として開閉できるようにした檜扇が元の形で、平安時代初期に考案されたとされ、のちになって紙の扇が考え出されたという。
団 扇
団扇は竹やプラスチックの骨組みに和紙や布などを円形に貼ったもので、扇子と違って折り畳めないもの。奈良時代に中国から伝わって、宮廷や貴族に使用されたことが正倉院御物からうかがえるようです。
なお、扇や団扇の特殊なものとして、中世までは戦さの指揮に武将が用いた軍扇、大相撲で行司が力士の立会いや勝負判定を指示するために用いる軍配があります。
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