看板いろいろ その43
クラフトビール ー西陣麦酒ー
旅行で行った土地のお土産として、クラフトビールを贈ったり頂いたりすることは珍しくありません。
クラフトビールというのは、小規模の醸造所で製造するビールです。
かつての酒税法では、ビールの製造は年間に2,000キロリットル以上を製造しなければならなかったのです。そのため、アサヒビール、キリンビール、サントリービール、サッポロビール、オリオンビールといった大手ビール会社だけが製造していました。
ところが、平成 6年(1994)の酒税法改正で規制が緩和されて、ビールの製造免許をとるのに必要な最低製造量がそれまでの年間2,000KLから清酒と同じ60KLに引き下げられました。 この酒税法改正によって、大手メーカーにしか許されていなかったビールの製造が、各地の中小醸造所でも可能になり、日本全国で個性豊かなビールが誕生することになったのです。
こうして、その土地の水・原料・製法の違いから、様々な風味のビールと出会うことができるようになったのです。
このように、美味しくて特徴を出したクラフトビールが飲めるようになり、料理雑誌でも取り上げられるようになったのは2010年台になってのことだそうで、大手ビール会社も2010年代半ば頃になるとクラフトビールの製造を始めたのです。
さて、西陣麦酒です。
西陣麦酒はクラフトビールの醸造所で、上京区大宮通今出川下る薬師町234 に所在します。
プロジェクト「西陣麦酒計画」のもと、自閉症の人たちとともに西陣麦酒を醸造・販売しています。
西陣麦酒京町家タップルームを設けていて、西陣麦酒の出来立て生ビールを楽しむことができるようになっています。
ちなみに、京都市には他にもいくつかの小規模ビール醸造所があります。
京都醸造 南区西九条高畠町25-1
家守堂(やもりどう) 伏見区中油掛町108
京都町家麦酒醸造所 中京区堺町通二条上ル亀屋町173
他にも、
スプリングバレーブルワリー京都 中京区富小路通錦小路上る高宮町587-2
黄 桜 伏見区塩屋町223番地(クラフトビールでなく地ビールを自称している)