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「春に三日の晴れなし」と言われるように、桜の咲く頃の天気は気まぐれです。
殊に今年の冬の終わりから春先にかけての天候は、例年になく不安定でした。
春の兆しを感じるかと思えば、晩冬の寒に逆戻りすると言ったことを幾度も繰り返した挙句、ようやくのこと春になってくれました。三寒四温というにはキツイものに感じました。
煌めく水しぶき
けれども、さすがにこのところは春の光が溢れるほどに満ち広がって、水の勢いも盛んになってきました。
水の様相・状態を言い表している言葉はたくさんあります。
溢れるほどに水が満ちる様子は「漲る(みなぎる)」、勢いよく水が飛び散る様を「迸る(ほとばしる)」、水底から湧き上がるように激しく波立つのを「逆巻く(さかまく)」、水が湧き立って激しい勢いで流れるのを「滾る(たぎる)」、弛まず勢いよく水が流れる様子は「滔滔(とうとう)」などなど。
ちょっと脱線して、漢字の部首で「氵」あるいは「水」の付く漢字を調べてみました。
一番少ない画数の漢字は言うまでもなく4画の「水」です。そして、最も多い画数の漢字としては28画の「灩(えん)」というのがありました。これは、水が満ちているさま、水が連なり続いているさまを表すそうですが、この字は常用漢字に入っていません。
宇宙から見た地球の写真でわかるように「青い惑星」といわれる地球は、その表面の70%が水で覆われています。
そして、地球上に存在する水のうち、97.5%を占めるのが「海水」です。海水は太陽のエネルギーによって蒸発し、上空で雲となり、やがて雨や雪となって地上に降り、それが集まり河川となって流れ下り海になります。このように水は気体になったり固体になったり形を変えながら、長い年月をかけて循環し続けているのです。
海水はそのままでは、飲み水や生活用水として利用することができません。
人間が利用することのできる「淡水」は地球上の水の総量の僅か2.5%ほどに過ぎず、そのうちの約70%が南極や北極地域の氷雪なのです。そして残りの大半は地下水で、地下水はその半分以上が地下800mよりも深い地層にあるため、簡単に取水して利用できるわけではありません。
つまり人間が実際に取水して利用できる淡水は、地中のごく浅い所にある地下水か、川、湖、沼など地表にあるものだけなのです。これは、地球全体の水の0.02%程度の量でしかないそうです。