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空・光・水・風

2025年10月10日 (金)

秋 風

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 気象庁は、今夏(6~8月)の全国の平均気温が平年より2.36度高く、統計のある1898年以降で最も暑い夏だったと発表していました。
 この数年来、春・夏・秋・冬の四季は大きく崩れて、春と秋に当たる時期が非常に短くなっていることから、一年が夏と冬の二季になってしまったと言われることがあります。
 けれどもこのところ、漸く待ちかねていた「秋風がたつ」「秋風が吹く」季節となってきました。やれやれと言ったところです。

 よく知られる秋風を詠んだ歌に、藤原敏行の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」があります。『古今和歌集』秋歌の巻頭に配された歌です。
 この歌は「秋立つ日詠める」とあって、立秋の日に詠まれた歌です。
 秋が来たと、はっきり目には見えないけれど、風の音で(秋の来たことに)はっと気づきました。というのが歌意だそうです。

 秋風そのものを見ることはできません。けれども、雲が流れるのを見たり、木や草の葉などが靡いてサヤサヤと音をたてるのを聞く、幟や吹き流しがはためくのを見る、肌に風の当たるのを感じるなど、私達は五感を通して風の存在を知っています。
 そして、風が吹く音にはいろいろな表現があります。
 たとえば、風が松林を吹き渡るときの音に、松韻・松籟・松濤・松聲・松嵐などがあります。また、風が岩穴や樹木などの自然物に吹きつけてたてる音に万籟・衆籟・天籟などがあります。このように日本語は奥深く、心を惹きつけられる美しい言葉が多くあります。
 ちなみに、秋風にも金風・商風・商声・商飆などといった言い方があるようです。

 最後にチョット脱線しますが冒頭に挙げている「秋風がたつ」「秋風が吹く」、このふたつの言葉には男女の仲で、心変わりがして相手が嫌になってくること。つまり、秋を「厭き」にかけていう慣用句でもあるのですね。相手に対して厭きが来た時、このように控えめで上品(?)にいう言い回しなのです。



2024年12月13日 (金)

空・光・風・水 その32

アサヒグループ大山崎山荘美術館の庭園にて

門柱灯

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羊歯(シダ)

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石蕗(ツワブキ

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切り株

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2024年5月17日 (金)

京都の水

 京都人が京都の水の素晴らしさを讚える俗言に、次のようなものがあります。
 「鴨川の水で顔を洗うと色が白く綺麗になる」
 「鴨川の水を産湯に使うと美人になる」

錦の水(錦天満宮)

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 京都市域の北端から流れる川の多くは南に流れ、賀茂川・高野川に合流して京都盆地に入る、そして、この二つの河川は合流して鴨川となり市中を南に流れています。
 このため、京都盆地の東北部から中央部にかけては、鴨川水系の砂礫が堆積して覆われた扇状地となっており、その範囲は南は九条、西は西大路に達しているという。
 この扇状地の砂礫層は厚く、その表層部を流れる水は伏流して地下水となる。
 地下水は、一般に自然の濾過により水質は良く、水温も一定しているので、古くから飲料水を初めとする用水として井戸を掘り使ってきました。

 古くから京都の人々の生活や文化を支え、都市として発展してきた理由の一つに、広い河川流域の伏流水が豊富な地下水の供給源となった点が挙げられます。
 この豊かな地下水は飲料水だけではなくさまざまな用途に使われてきました。そして京都の地下水は、京都の文化や伝統産業と密接に結びついています。例えば、茶道の三千家(表千家、裏千家、武者小路千家)では茶の湯に井戸で汲み上げた水が使われ、京友禅の染色工程でも地下水は欠かせません。また、京豆腐や湯葉、京料理、酒造といった食文化、さらには伝統的な祭事においても地下水が深く関わってきたのです。
 京都には古くから、京の三名水、都七名水、洛陽七名水など名水と称されたものが多くあり、市中の多くの町屋でも井戸を備えていました。しかし、今ではその殆どが姿を消してしまいました。

名水「亀の井」(松尾大社)
「日本第一酒造神」と仰がれ、境内に霊亀ノ滝、亀ノ井の名水がある。この水を酒に混ぜると腐らないとも言われ醸造関係者の信仰を集めている。

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 時代は降って明治23年(1890)、第一琵琶湖疏水の完成により水力発電所が稼働して、電灯を灯し、機械を動かす動力に利用されるとともに、日本で最初に路面電車が開通し、舟運、灌漑、防火、庭園用水など多くの目的に利用されました。
 しかし、明治20年代の後半になると第一疏水の流量だけでは増大する電力需要を満たせなくなるだけでなく、地下水に依存していた市民の飲料水が質・量ともに大きな問題となってきました。
 そこで、京都市は都市基盤整備事業として三大事業(第二琵琶湖疏水の建設・上水道の整備・道路拡築及び電気軌道敷設)を集中して実施し短期間で完成しました。第二疏水はその三大事業の中核として明治41年(1908)に着工し、明治45年(1912)に完成しました。
 この水資源を上水道として利用するため、第二疏水と同時に日本初の「急速濾過方式」を採用した蹴上浄水場が完成しました。そして、完成の翌月には、蹴上浄水場から水道水の供給を始めました。
 現在でも琵琶湖疏水は、水道用水、発電用水、灌漑用水、工業用水を供給するなど、都市活動を支える重要な都市基盤施設として、多目的かつ効率的な水利用がされています。ちなみに、その中で水道用水が占める割合は発電に次いで高く,市民の貴重な水道水源となっています。

 それはそうと、京都の水利用に関わることながら、少し話は変わります。
 近・現代になって地下水を水源とする京都の井戸の水位が低下し、あるいは水枯れするという事態が出来しました。
 現在の阪急電鉄京都本線は昭和38年(1963)に、それまでの終点「大宮」から「京都河原町」まで延伸して京都線は全通しました。この大宮〜四条河原町の間の四条通地下工事の影響で、京都盆地の北から南へ流れる地下水脈が断ち切られ、四条通を挟んで北側数町と南側の広範囲で水位を低下させ多くの井戸が涸れてしまいました。
 現在では外国人観光客にも大人気の「錦市場」ですが、ここ錦小路には東魚屋町・中魚屋町・西魚屋町があります。その町名由来は、「魚鳥及び菜果を販ぐ市場にして甚だ盛なり」と『京都坊目誌』にあり、天正期以来、大いに繁栄した市場ですが、これは良質で豊富な地下水が湧いたからなのです。

 さらに、昭和56年(1981)に地下鉄「烏丸線」が、平成9年(1997)には同「東西線」が開通したのですが、その工事によって一帯の地下水脈の水位低下と涸渇に追い打ちをかけるように、すっかり涸れてしまうことになったのです。
 『京町鑑』に「▲手水水町 此町東側中程に祇園会手水井有 毎年六月七日より十四日迄此井をひらく 水至て清冷也 常には柵をゆひ汲ことあたはず 是いにしへの祇園御旅所の跡也」とあります。祇園会の神事で使われたこの「至って凄烈」な井水もまた、地下鉄工事による一帯の地下水脈変化ですっかり涸れてしまい、今では榊と御幣を付けた注連縄が張られた石の井桁が残るのみです。
 * ちなみに、水資源や自然環境への懸念から、静岡県知事が工事ストップをかけていたリニア中央新幹線、これは品川と名古屋間の8割以上をトンネルが占めるそうで、やはり工事の影響で井戸の水涸れが相次ぎ、田んぼの水張りができない恐れもあるという。このため工事の遅れから2027年開業を断念したと言うニュースがあったばかりです。

 なお、京都の地下水や井戸、京都盆地の巨大な自然の地下ダムなどについて、当ブログの過去記事(2020年10月30日)「京都盆地の地下水』がありますので、ご覧いただければ幸いです。




2024年4月19日 (金)

春真っ盛り

 春も酣。花の写真を数点ご覧ください、説明は無しです。

 枝垂れ桜

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 満天星(どうだんつつじ)
  写真をクリックすると拡大できます

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 山 吹

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 御衣香(ぎょいこう)

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 著 莪(シャガ)

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2024年4月 5日 (金)

春光に煌めく水

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 「春に三日の晴れなし」と言われるように、桜の咲く頃の天気は気まぐれです。
 殊に今年の冬の終わりから春先にかけての天候は、例年になく不安定でした。
 春の兆しを感じるかと思えば、晩冬の寒に逆戻りすると言ったことを幾度も繰り返した挙句、ようやくのこと春になってくれました。三寒四温というにはキツイものに感じました。

煌めく水しぶき

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 けれども、さすがにこのところは春の光が溢れるほどに満ち広がって、水の勢いも盛んになってきました。
 水の様相・状態を言い表している言葉はたくさんあります。
 溢れるほどに水が満ちる様子は「漲る(みなぎる)」、勢いよく水が飛び散る様を「迸る(ほとばしる)」、水底から湧き上がるように激しく波立つのを「逆巻く(さかまく)」、水が湧き立って激しい勢いで流れるのを「滾る(たぎる)」、弛まず勢いよく水が流れる様子は「滔滔(とうとう)」などなど。

 ちょっと脱線して、漢字の部首で「氵」あるいは「水」の付く漢字を調べてみました。
 一番少ない画数の漢字は言うまでもなく4画の「水」です。そして、最も多い画数の漢字としては28画の「灩(えん)」というのがありました。これは、水が満ちているさま、水が連なり続いているさまを表すそうですが、この字は常用漢字に入っていません。

 宇宙から見た地球の写真でわかるように「青い惑星」といわれる地球は、その表面の70%が水で覆われています。
 そして、地球上に存在する水のうち、97.5%を占めるのが「海水」です。海水は太陽のエネルギーによって蒸発し、上空で雲となり、やがて雨や雪となって地上に降り、それが集まり河川となって流れ下り海になります。このように水は気体になったり固体になったり形を変えながら、長い年月をかけて循環し続けているのです。

 海水はそのままでは、飲み水や生活用水として利用することができません。
 人間が利用することのできる「淡水」は地球上の水の総量の僅か2.5%ほどに過ぎず、そのうちの約70%が南極や北極地域の氷雪なのです。そして残りの大半は地下水で、地下水はその半分以上が地下800mよりも深い地層にあるため、簡単に取水して利用できるわけではありません。
 つまり人間が実際に取水して利用できる淡水は、地中のごく浅い所にある地下水か、川、湖、沼など地表にあるものだけなのです。これは、地球全体の水の0.02%程度の量でしかないそうです。



2023年11月17日 (金)

もみじ(紅葉・黄葉)

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        瑞竜山南禅寺の境内

 長〜い長い、そして暑い暑〜い夏もようやく終わって秋になりました。
 日本の一年には春夏秋冬の「四季」があります。けれども、今年の夏はひどい暑さもさることながらその期間が大変長かった分、秋はアッという間に過ぎ去って冬がやってくるのかも知れません。これからの日本は春と秋がごく短い期間で終わって、夏と冬の「二季」になってしまうのでしょうか。

 ところで、秋と言って頭に浮かぶ言葉には、秋深し・秋色・秋光・山粧う・紅葉前線・秋麗・錦繍・絢爛豪華などたくさんあります。
 そして、多くの人が連想するのはやはり紅葉(もみじ)でしょうか。
 万葉の昔から、「秋の紅葉」と「春の桜」は並んで自然美の代表的なものとされたようです。
 葉の形がカエルの手にも見えることから「カエデ」と呼ばれる木の仲間で、カエデ科の木は世界に200種以上あって、日本にも30種ほどあるということです。
 「紅葉・黄葉」を「もみじ」と読むのは、上代(奈良時代)に草木の葉が赤や黄色に色づくことを「もみち」といったことから来ているそうです。また、奈良時代には「黄葉」と書き、平安時代以降では「紅葉」と書くことが多いとか。
 その「もみじ」の付く言葉、これもまたドッサリとあります。
 いろいろな感情を誘われ、また雰囲気・気分をかもす言葉がなんと多いことでしょう。

「もみじ〇〇」のように、頭に紅葉がつく言葉
 紅葉葵、紅葉苺、紅葉卸し、紅葉笠・紅葉傘、紅葉襲(もみじがさね)、紅葉唐松、紅葉狩、紅葉衣、紅葉月、紅葉鳥、紅葉賀(もみじのが)、紅葉の笠、紅葉の衣、紅葉の帳(もみじのとばり)、紅葉の錦、紅葉の橋、紅葉・黄葉(もみじば)、紅葉楓(もみじばふう)、紅葉袋、紅葉鮒、紅葉見、紅葉蓆、紅葉のような手、赤葉を散らす

「〇〇もみじ」のように、末尾に紅葉がつく言葉
 紅紅葉、夕紅葉、銀杏黄葉(いちょうもみじ)、青紅葉、黄紅葉、柿紅葉、草紅葉、黄櫨紅葉(はじもみじ)、下紅葉、蔦紅葉、初紅葉、花紅葉、卯月の紅葉、心の紅葉、伊呂波楓(いろはもみじ)、山紅葉、桜紅葉




2023年1月13日 (金)

春の兆し

 遅まきながら
明けましておめでとうございます
皆様にとって平穏で幸多い年でありますよう!
今年も当ブログをよろしくお願いします。

 元旦の酒はあっぱれこがね色  岸本水府
 顔中をクシャクシャにして「この味や!」  露の五郎
 七日正月も過ぎて、呑むのは晩酌だけの日々に戻ってしまいました。(残念!)

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 まだ、七草粥を食べてから数日というのに、穏やかで風も無く「春めく」という言葉が合うような日でした。
 ウォーキング中に、人家の庭先で早くも蝋梅(ロウバイ)が咲き始めているのに気がつきました。蝋梅は普通、梅の花が咲く少し前頃に咲くのですが・・・。
 その蝋梅はほとんどがまだ蕾のままで、咲いているのはごく僅かです。香りもまだほとんど分かりません。

 蝋梅は唐梅・南京梅ともいい、中国原産で日本に渡来したのは17世紀の初め、徳川時代のごく初期のことのようです。蝋梅という名の由縁は、芳香のある半透明の黄色の花が、蜜蝋に似ているからとことです。
 けれども、地味な花ですね



2022年9月16日 (金)

黎 明 ー史跡大山崎瓦窯跡から望むー

 健康のために軽くウォーキングをやっています。
 暑さの厳しい時期は早朝に歩いているのですが、7月末から8月上旬にかけての頃は、蝉の声もめっきり少なく佗しげになっていたのですが、今ではすっかり秋の虫の音に替わってしまいました。明け鴉と合唱をしています。
 日中の日差しはまだまだ暑いのですが、早朝の微風はまぎれもなく僅かに涼気を含んだものになっています。
 間もなくススキの穂も出てきて、爽やかな季節となってきます。青空の下ノンビリと自転車でサイクリングロードを走ることができるのが楽しみです。

 次の写真は、早朝ウォーキングの途中に出会った夜明けの光景です。
 撮影した日は9月12日で、日の出時刻は5:37amでした。
 はじめの写真は5:41:40amに、後の方は5:45:24amに撮影しています。

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 ところで、ここだけの話しですが正直に言うと(!?)、夜明け前から夜が明けきる頃までの時間帯を言い表す「ことば」、これが思いのほか多いのにはビックリしました。
 べつに息巻いてひけらかす積りはありませんが、幾つかを上げてみます。

夜明け前・・・夜が明ける前
朝未き(あさまだき)・・・夜明け前
明け方・・・夜が明けようとするころ
暁・・・まだ暗いうちから、夜が明けるころまで
白々明け・・・明け方
彼は誰時(かわたれどき)・・・明け方の薄暗い時
夜明け・・・東の空が白んで、薄明るくなるころ
黎明・・・夜明け・明け方
曙・・・夜が明けるころ
朝ぼらけ・・・朝、ほんのり空が明るくなるころ
薄明・・・日の出前の空がほのかに明るいころ
残夜・・・夜明け方
暁天・・・夜明けの空
東雲(しののめ)・・・東の空が白んでくるころ
有明・・・月が空にあるうちに夜が明けてくるころ
未明・・・夜がまだ明け切っていないころ
払暁(ふつぎょう)・・・夜明けで、明るくなってすぐのころ
早暁(そうぎょう)・・・払暁と同じような意味
朝明け・・・朝、明るくなるころ
朝・・・夜明けから数時間の間

 オットー!ここまででもう20語、まだありそうですがいい加減にやめないと野暮天と謗られそうですから、この辺にしておきます。




2020年6月12日 (金)

空・光・風・水 その31

鴨 川

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アサヒビール大山崎山荘美術館

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2020年3月13日 (金)

空・光・風・水 その30

う め

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つばき

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馬酔木(アセビ)

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